ヨルダンの旅7

朝、ヨセフさんではない別のドライバーが迎えに来て、私たちをダーナ自然保護区に連れて行ってくれました。途中の道はまるでいろは坂。景色はいいものの車に弱い私には地獄。

自然保護区の受付のところでベドウィンの4Wに乗り換え、フェイナン・エコロッジに向かいました。
ここはエコ・ロッジなので電気はソーラーパネルを使い、夜になるとトイレ以外に電気はありません。しかしベドウィン・キャンプで真っ暗を経験した私にはトイレの電気がつくだけで天国です。受付のところではネットも通じるし、チャージもできます。言い忘れましたが、ベドウィンたちは皆携帯所有者。


                  私たちの部屋。



部屋の外側。



           エコロッジなのでリサイクルもバッチリ。



到着がお昼前だったのでここでお昼を食べられるはず(朝、昼、晩のベジタリアンの食事付き)と思ったが、受付で聞いてない、無駄になるから余分な食事の用意はしていない、と言われ、頭の中真っ白。(大袈裟だと思われうかもしれませんが、付近には飲食店なし)でも簡単なサンドイッチ程度なら用意できると言われ、キッチンへ行き、お昼を要求。本当に簡単なサンドイッチを作ってくれました。



これは夕飯が待ち遠しい。量少ない〜。


他にも到着したゲストを見かけ、このロッジではぼっちにならずに済んだと夫と二人で胸をなでおろしました。


エコロッジではトレッキングが数コース、またイベントがいくつかあるので、受付ロビーの表を見て、参加するものを決めました。前日も前々日もたんまり歩いたので、ソフトなイベント、「ベドウィン・コーヒーの見学」にしました。
ガイドのベドウィン、スリナムくんの後にくっついて、ロッジの近所のベドウィンのテントまで5分くらいの距離を歩いて行きました。
テントといっても上にヤシの葉などが乗っかりスケスケですが、雨が降らないので気候さえ良ければこれで問題無いようです。
近くにヤギの毛で編んだカーペット(ヤギの毛は水を含むと膨らんで水を通さないので、防水になるとのこと)を乗せたテントもありましたが、夏になると暑いそうなので、このような風通しのいいテントになるそうです。
また、もっと開けた風通しのいいところに夏のテントを移すこともあるようで、ベドウィンは土地を所有しているわけでは無いけれど、誰がどこを使うかなどのテリトリーはあるとのことでした。また、テントはワディと呼ばれる枯れた川(雨が降って洪水になった時しか水気がないそう。そして雨が降るのは年に一度くらい?)よりも高いところに設置されていて、枯れた川が通常の道となるので、その家に用事のある人しか行かない作りになっております。
そして、家に近づいたら呼び鈴などないので、内輪の話などをうっかり聞いてしまわないように、咳払いなどをして人が来たことを知らせるそうです。
また座る時は足の裏を人に向けない、男性はベドウィンの男性に握手を求めてもいいが、ベドウィンの女性には握手しない。そしてこちらが女性の場合男性に握手を求めず、胸に手を当てて、アッサラーム・アレイコム(こんにちは)の挨拶に止めるなどなど、お作法などもスリナム君から伝授されました。

皆でテントに入って、長老的風格のあるベドウィン男性のコーヒーのお点前を拝見。コーヒーを入れることに関しては有名な人らしく、まさにコーヒーの師匠。
大きなスプーンに生のコーヒー豆を乗せローストすることから始まります。


ローストした豆を臼のようなツボに入れ杵でリズミカルに粉砕します。それからカルダモンも加え、粉砕を続けます。


どのくらいするのかは師匠の手応え次第。





入れてもらったコーヒーは右手で受け取ります。
コーヒーは小さなカップに入っていて、熱くてもふうふう息を吹きかけてはいけません。コーヒーが満杯に入っているわけではないので、カップを手で回してコーヒーを冷まします。
普通は三杯で終わりだそうで、終わりの時は空のカップを振ります。
カルダモン入りのベドウィン・コーヒーはドロドロのターキッシュ・コーヒーとは違い、澄み切って爽やかな風味でした。

スリナム君はコーヒーはお茶ほど頻繁には飲まない、またコーヒーの音を聞きつけて近所の人がやってくることあり、また重要な会議などの時にコーヒーが出され、合意しないとコーヒーを飲まない、などなどコーヒーにまつわる話も教えてもらいました。
そして本当に近所の女性がやってきて、一緒にコーヒーを飲みました。

また続けて、ベドウィンは保護を求めてテントに来た人は保護し、3日間は何も聞かずに世話をするそうで、3日過ぎれば事情を聞くか、その人が去っていくかのどちらかだそう。また、テントの客になった人は、特に手伝いなどする必要はないが、新しい人がやって来たら、その人が何もする必要のない客人扱いになり、二番目の客人になった最初の人は少し手伝いなどをするようになる、というシステムなども教えてもらいました。

コーヒー・マスターの孫の小学生の男の子が色々とお手伝いをしていて、スリナム君が何かお客さんに聞きたいことある?と話を向けると、はにかみながら「どんな動物を持っているか」と聞いて来たので、「うちには猫がいる」と言ったらびっくりしていたような気がします。
財産としての家畜を持ってないなんて可哀想だと思われたのかもしれません。



夕方前のサン・セット・ハイキングというのもイベントの中にあって、「ハイキングってどのくらい歩くのか?」と聞いたら「25分くらい」だったので安心して申し込みました。日没を見て、そこでスリナム君たちがお茶を入れてくれるということでした。
 

               ここで日没を待つ。





美しい日没を見た後の飲む甘い紅茶は非常に贅沢な気分。
通常甘いお茶は飲まないのですが、疲れた体には甘いものはご馳走です。
でも2杯くらいでいいです。
勧められるままにずっと飲んでいると砂糖取りすぎの恐れ。




夜になると受付や廊下部分にはキャンドルが置かれ、食事もキャンドルを灯していただきます。ビュッフェ形式で好きなものを好きなだけ食べるのですが、ベジタリアンの食事は美味しゅうございました。
ここにも野良猫がいるのですが、 とりあえず、こっそりパンなどちぎってあげてみたら食べていましたが、肉食の猫にベジタリアンの食事だけで大丈夫なんでしょうかね?

食後はこのエコ・ロッジの説明などをスライドを見ながら聞き、そのあとは屋上のテラスに登って星の観察です。 
北斗七星から北極星を割り出す方法で、ベドウィンたちは方角を知る、など、星の説明もしてもらいました。そして大きなマイクロスコープで一番明るいジュピターを見せてもらいました。
空には星が満杯で、マットに寝そべりながらの星の観察は楽し〜。

ここでも甘い紅茶が出されました。

甘い紅茶、もういい。



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